令和2年度 病院情報の公表

令和2年度 長野県立こども病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2475 746 161 109 19
当院は、平成5年の開設以来、長野県の小児周産期医療の最後の砦としての役割を担っている。
入院患者全体の約7割を10歳未満が占めており、約9割は20歳未満である。
20代から40代には、ハイリスク妊産婦で胎児に精密な検査治療が必要な患者が含まれる。
また、成人医療機関から治療要請のあった50代から80代の心臓カテーテル治療の患者も受け入れている。
※年齢は、入院時点のもの。
※患者数が10名に満たない年齢区分は、 – (ハイフン)で表記。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 80 4.28 6.19 1.25 6.04
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 67 4.43 4.31 0.00 8.09
14031xx004x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 経皮的肺動脈形成術等 手術・処置等2 なし 57 5.12 5.77 0.00 7.95
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 33 15.64 24.74 0.00 3.67
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 27 5.37 6.12 0.00 24.93
心臓血管外科と共に「循環器チーム」として、先天性心疾患をはじめ小児に関わるすべての心臓疾患に対して診断から治療まで、胎児から成人まで病気を持つ子どもたちの生涯を見つめた「縦長心臓病学」を実践している。
先天性心疾患の症例が上位を占めており、カテーテル検査及び治療、開心術による治療を行っている。
アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし 218 1.54 2.44 0.00 6.00
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 196 1.64 2.12 0.00 3.63
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 10.20
食物アレルギーに対する食物負荷試験目的の入院が主であり、日帰りおよび1泊2日入院で検査を行っている。
今年度は414例施行した。
神経小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85 4.27 7.48 1.18 7.15
010140xxxxx0xx 筋疾患(その他) 手術・処置等2 なし 73 2.37 12.23 0.00 15.32
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 50 11.56 15.38 4.00 8.84
010310xx99x0xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 28 4.57 10.27 0.00 8.79
010230xx99x10x てんかん 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 13 18.85 14.59 7.69 5.31
小児の神経疾患や筋疾患および発達に関わる疾病や障害を担当している。
意識障害、けいれん重積発作など急性期の重篤な神経疾患は小児集中治療科と、発達障害、脳性麻痺、重症心身障害などの療育はリハビリテーション科と、重症心身障害児のQOLの改善には外科、形成外科などと連携しながら診療にあたっている。
令和元年よりロボットスーツHALによる歩行運動療法、難治てんかんに対する迷走神経刺激装置埋め込み術、重症の痙縮に対するバクロフェン髄注療法を脳神経外科、リハビリテーション技術科と連携して実施している。
入院対応で多い疾患はてんかんと重症心身障害児の呼吸不全で、てんかんの治療と管理、在宅人工呼吸器を使用している児の長期的管理及び増悪時の治療を行なっている。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 63 1.84 2.79 0.00 2.60
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 26 2.58 7.71 3.85 6.15
040310xxxxxxxx その他の呼吸器の障害 14 11.64 10.94 0.00 6.64
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 13 3.69 3.02 0.00 4.46
060130xx0201xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 内視鏡的消化管止血術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 あり 11 18.91 23.58 18.18 7.45
小児の外科疾患全般(脳、心臓・血管、形成外科、泌尿器科、骨系統疾患を除く)の診療を行っている。
最も多い症例は鼠径ヘルニアとなっており、手術を行っている。
次いで多い症例は、食道・胃・十二指腸等の良性疾患となっており、内視鏡検査や胃食道逆流症に対する逆流防止手術や胃瘻造設術を行っている。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x1xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 あり 45 7.80 4.59 0.00 3.76
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 38 3.13 4.11 0.00 1.08
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 31 9.16 9.33 0.00 2.29
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 23 3.61 4.76 0.00 4.78
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 20 3.85 6.27 0.00 3.80
小児外表奇形における先天性異常全般(頭蓋顔面奇形、眼瞼下垂、耳介奇形、漏斗胸などの体幹奇形、手足の先天奇形および母斑)にわたる診断と治療を行なっている。
眼瞼下垂においては症例の約8割が県外患者で、症例数が特に多い。
患者数上位の母斑に対してはレーザー治療を行い、広範囲におよぶ母斑では全身麻酔下でのレーザー治療を定期的に行なっている。
口唇・口蓋の先天疾患では、成長にともなう段階的な手術治療が行なわれている。
漏斗胸治療では、近年思春期後半から成人年齢での治療が増えており、全体として治療年齢の平均が上がっている。
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 75 11.85 6.13 6.67 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 45 14.44 11.19 8.89 0.00
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2 なし 15 18.00 8.37 13.33 0.00
14031xx19900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 13 13.62 8.14 7.69 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり 12 37.58 21.72 41.67 0.00
長野県唯一の新生児への手術対応が可能な総合周産期母子医療センターとして新生児救急を担っており、24時間体制で救急医療を提供している。
院内出生児の治療だけでなく、院外からの新生児緊急搬送依頼に対しても、県内唯一の新生児対応の高度救急救命ドクターカーにて対応している。
出生後蘇生を必要とする重症な新生児症例の院内出生が多く、また、数多くの院外出生児の分娩立ち会い・蘇生術も行っている。
入院患者は早産児が多く、急性期治療が終わって病態的に落ち着いた児の継続的な治療は各地域の病院に基本的にお願いをしており、他の診療科に比べ転院率が高くなっている。
血液腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070041xx97x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等2 3あり 17 29.41 22.17 0.00 13.71
010010xx9900xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 16 2.06 11.50 0.00 6.06
130010xx99x2xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 2あり 10 3.30 12.61 0.00 9.20
130030xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 10 6.40 16.62 0.00 9.00
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 10 1.70 6.26 0.00 5.20
白血病や悪性リンパ腫などの血液腫瘍性疾患、血友病などの血液疾患、脳腫瘍や神経芽腫などの固形腫瘍の診療を行っている。
脳神経外科・小児外科・臨床検査科・放射線科など院内さまざまな診療科と連携し診断、治療を行っている。
悪性軟部腫瘍や脳腫瘍、白血病の症例が多く、化学療法目的の入院となっている。
陽子線治療の必要な患者さんに対しては、近隣病院の陽子線治療センターと連携して治療を行っている。
総合小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 35 9.94 15.38 0.00 6.03
100250xx99x10x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 31 1.03 3.11 0.00 8.48
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 12 2.58 3.96 0.00 2.25
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 10 13.90 6.26 0.00 9.10
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.00
感染症、呼吸器、消化器、内分泌・代謝、アレルギー、腎臓、先天異常など、総合的な診療を行っている。
救急医療の入院診療も担当し、熱性けいれん、脱水、喘息等に対応している。
また、低身長症に対して、内分泌負荷試験(成長ホルモン分泌刺激試験)も行っている。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 52 11.87 9.45 1.92 31.60
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 30 22.70 21.68 30.00 33.50
120170x101xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 子宮破裂手術等 22 30.27 37.20 0.00 30.09
120170x001xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 子宮破裂手術等 16 14.94 14.59 0.00 30.69
120180xx02xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 7.97
長野県唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊産婦と胎児の診療を行なっている。
こども病院という特性のため、主に早産になりそうな症例や、胎児・出生児に精密な検査や治療が必要と考えられる症例を引き受けている。
胎児異常症例、早産・切迫早産症例が上位を占めている。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 35 3.06 3.02 0.00 2.94
140580xx02xxxx 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 17 9.24 9.34 0.00 4.00
14056xxx97xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 手術あり 16 4.94 7.32 0.00 3.75
11013xxx03xxxx 下部尿路疾患 尿管膀胱吻合術等 10 5.40 9.21 0.00 5.20
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 3.84
腎臓、尿管、膀胱、尿道、精巣、陰茎などの病気を治療している。
小児泌尿器科で治療する疾患の多くは先天性で、胎児期や新生児期に診断され、ほとんどが手術目的の入院となっている。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 24 4.71 7.62 4.17 11.75
140510xx97xxxx 股関節先天性疾患、大腿骨先天性疾患 その他の手術あり 12 23.42 23.99 0.00 5.67
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 6.27
071030xx97xxxx その他の筋骨格系・結合組織の疾患 手術あり 21.34
160800xx97xxxx 股関節・大腿近位の骨折 その他の手術あり 15.13
先天性股関節脱臼、脚長不等、先天性内反足、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など小児疾患の診療を行なっている。
特に先天性股関節脱臼の治療は、合併症の発生率が低く治療成績が優れた開排位持続牽引治療を取り入れ積極的に行なっている。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 8.38 8.18 0.00 3.54
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 10 12.40 6.27 0.00 2.20
180060xx99xxxx その他の新生物 手術なし 5.77
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21.03
140070xx97xxxx 頭蓋、顔面骨の先天異常 その他の手術あり 11.39
脳腫瘍、二分脊椎(脊髄脂肪腫、脊髄裂)、頭蓋縫合早期癒合症(狭頭症)、水頭症、もやもや病などが診療症例の中心である。
今年度は頭部外傷による頭蓋・頭蓋内損傷症例の受け入れが多く、小児集中治療科と連携して急性期の治療を行っている。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 88 4.02 3.15 0.00 8.89
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 3.18
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 8.97
020210xx97x0xx 網膜血管閉塞症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 6.94
入院のほとんどが手術目的で、最も多い症例は斜視である。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌
大腸癌
乳癌
肺癌
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では白血病や悪性リンパ腫、脳腫瘍の症例が多く、5大癌のUICC病期分類に分類される症例はほとんどない。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症
重症
超重症
不明
10症例未満のため(‐)での表示です
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他
10症例未満のため(‐)での表示です
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2192 眼瞼下垂症手術 筋膜移植法 等 42 1.00 5.98 0.00 3.26
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 等 22 1.00 1.77 0.00 4.32
K4873 漏斗胸手術 胸腔鏡によるもの 等 19 1.00 8.95 0.00 12.89
K4072 顎・口蓋裂形成手術 硬口蓋に及ぶもの 等 18 1.00 7.94 0.00 2.44
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 等 18 1.00 1.78 0.00 4.11
先天性眼瞼下垂症の治療法の選択においてはその病態に基づいた治療法が選択されている。病態として最も多いのが上眼瞼挙筋の神経ユニットの欠落であることから、術式としては前頭筋を用いた筋膜移植法での治療が多い傾向にある。
漏斗胸手術も手術実施患者数の上位を占めており、中部地区における漏斗胸に代表される胸郭変形に対する治療の中心的役割を担っている。漏斗胸治療においては胸腔鏡による、いわゆるNuss法を中心とした治療を行っているが、近年問題となっている後戻りの対策としてクロスバーテクニックなど最新の術式を用いた治療を行っている。また機能面を重視し、理学療法士とともに積極的な術後訓練を取り行っている。
循環器小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K570-3 経皮的肺動脈形成術 45 2.20 1.89 0.00 6.04
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの 等 29 3.76 4.72 0.00 13.79
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 14 2.29 1.86 0.00 33.43
K5621 動脈管開存症手術 経皮的動脈管開存閉鎖術 等 10 1.80 1.70 0.00 19.50
心臓血管外科と循環器小児科診療チームにより、主に先天性心疾患の患者の治療を行なっている。
カテーテルによる治療が上位を占めている。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 56 0.09 0.73 0.00 2.45
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 等 14 14.86 18.71 14.29 7.00
K836 停留精巣固定術 14 0.79 1.79 0.00 4.57
K5223 食道狭窄拡張術(拡張用バルーン) 等 11 1.00 1.09 0.00 4.18
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)
鼠径ヘルニア手術は生後6ヵ月以上は日帰り、停留精巣は1泊2日の入院で手術を行っている。
他の診療科に入院後、手術が必要となった患者は小児外科に転科し、胃ろう造設術、気管切開術、食道狭窄拡張術等を実施している。
また新生児科に入院中で、横隔膜ヘルニアや鎖肛の手術が必要な新生児に対しても手術を行っている。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 等 58 6.90 8.29 1.72 31.02
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 等 51 7.96 8.55 0.00 31.51
K9062 子宮頸管縫縮術(シロッカー法) 等
K8941 鉗子娩出術 低位(出口)鉗子
K910-3 胎児胸腔・羊水腔シャント術
当院では切迫早産や胎児異常、多胎妊娠などのハイリスク妊産婦の症例が多いため、帝王切開術の件数が多くなっている。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 34 1.00 1.06 0.00 3.00
K809-2 膀胱尿管逆流手術 14 1.07 3.29 0.00 4.21
K819 尿道下裂形成手術 11 1.00 7.64 0.00 3.82
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術
K778 腎盂形成手術
胎児期や新生児期に診断された疾患に対する手術を多く行っている。
停留精巣固定術は半数以上が2歳未満で施行しているが、10歳近い症例も含まれる。
新生児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 等 46 0.00 27.59 8.70 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 等 32 0.00 94.13 34.38 0.00
K2762 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき)
K726 人工肛門造設術
K563 肺動脈絞扼術
出生後蘇生を必要とする重症な新生児症例の院内出生が多く、また数多くの院外出生児の蘇生術も行っている。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2423 斜視手術 前転法及び後転法の併施 30 1.03 2.00 0.00 9.27
K2425 斜視手術 直筋の前後転法及び斜筋手術の併施 26 1.00 2.00 0.00 9.04
K2422 斜視手術 後転法 19 1.00 2.00 0.00 9.84
K2424 斜視手術 斜筋手術 10 1.10 2.00 0.00 6.10
K2421 斜視手術 前転法
斜視に対する手術が上位5位となっている。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0482 骨内異物(挿入物を含む)除去術(大腿) 等 14 1.21 3.00 0.00 13.29
K038 腱延長術 10 1.00 2.00 0.00 8.50
K0581 骨長調整手術(骨端軟骨発育抑制術)
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等
K0402 腱移行術(その他) 等
麻痺性内反足に対して積極的に手術を行っている。脚長不等の症例に対しては、骨延長術と成長軟骨抑制術を行っている。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.57
異なる
手術や処置などを行う際には合併症を起こさないよう細心の注意を払い施行している。起こりうる合併症については、事前に可能な限り患者に説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めている。
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