こども病院について

院長あいさつ

中村友彦 長野県立こども病院 病院長 中村 友彦
 

 今年は桜の到来が早く病院の周囲の桜は満開です。5月にこども病院は開院して30年を迎えます。「地域連携と人材育成」を土台に「小児の高度専門医療」「家族と一緒に築く医療(Family centered care)」「移行期医療支援」のさらなる発展を目指すとともに、長野県小児科医会の先生から要望の大きかった「こころと体」の診療の充実のために児童精神科医が増員となりました。

 2月25日に開催した「患者さんと家族が将来のこども病院を語り合う会では」7組の患者さん自身または家族の方から様々な「感謝のお言葉」を頂く一方で、「病棟内でWi―Fiが使えない」「家族ラウンジが狭い」などの設備面の課題に加え「親のケアにも気を配ってほしい」「保護者同士で情報交換できる場が欲しい」などの多数の要望を頂きました。「命を救う医療」から「命を育む医療」までおこなうために次世代のこども病院の検討を開始します。

 こども家庭庁が開設されて「切れ目ない子育て支援」が充実することと思います。妊娠・出産を迎えた家族、子どもが病気で入院した家族、子どもを亡くした家族など「親と子のきずな」が大切な場面で、こども病院が「子ども達と家族」を支援ができるような体制を作っていこうと考えています。

 長野県立こども病院は長野県民、県内外の支援者、ならびに多くのボランティアの方々に支えられていることに感謝して、「長野県・日本・世界の未来を担って精一杯生きているこども達とその家族」のために職員一同尽くしていきます。

2023年4月3日

長野県立こども病院 病院長 中村 友彦

院長略歴

1984年 信州大学医学部医学科卒業 信州大学医学部小児科
1993年 長野県立こども病院 新生児科
1995年~1997年 カナダ、トロント大学呼吸生理学、トロント小児病院新生児研究部門研究員
2002年 長野県立こども病院 新生児科部長
2004年 長野県立こども病院 総合周産期母子医療センター長
2011年 長野県立こども病院 副病院長(医療安全、医療相談、感染制御、生命科学研究センター 担当)
2018年4月 長野県立こども病院 病院長 就任
2018年~2020年 日本新生児成育医学会 理事長
2020年~2022年 日本周産期・新生児医学会 理事長
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