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重要なお知らせ

本ホームページの各紹介ページでご案内している情報から変更になっている事などについて、まとめて掲載しております。ご来院の前やお問い合わせ前にご確認いただきますよう、お願い申し上げます。

RSウイルス感染症予防薬(シナジス®)の適応拡大についてのお知らせ

先天代謝異常、神経筋疾患、気管軟化症、食道閉鎖症などを有する2歳未満のお子さんの保護者の方へ

2024年4月
長野県立こども病院 予防接種センター

RSウイルス感染症は乳幼児を中心に毎年流行する病気です。
2歳になるまでにほぼすべてのお子さんが一度はかかり、特に乳児期早期の小さなお子さんたちにとっては厄介な感染症です。多くの場合は鼻水、咳、熱といった風邪の症状が数日続くくらいですが、一部のお子さんでは重くなり気管支炎、細気管支炎、肺炎などをきたして入院が必要になることも少なくありません。国内では2歳以下の小児で入院になるのは毎年約3万人とされています。

従来、RSウイルスに対する予防薬としてパリビズマブ(商品名シナジス)がありましたが、適応は早産、先天性心疾患、ダウン症候群および免疫不全を有するお子さんに限定されていました。しかしこの度、シナジスの適応が以下に該当するお子さんにも拡大されました。

シナジスの適応拡大範囲

RSウイルス感染症流行初期の時点で、24か月齢(満2歳)以下のお子さんで

  • 肺低形成を有する児(先天性横隔膜ヘルニア、など)
  • 気道狭窄を有する児(気管軟化症、喉頭狭窄症など)
  • 先天性食道閉鎖症を有する児
  • 先天代謝異常症を有する児
  • 神経筋疾患を有する児(筋ジストロフィーなど)

(詳細については下記をご参照ください。)

一般社団法人 日本小児感染症学会
本邦における肺低形成、気道狭窄、先天性食道閉鎖症、先天代謝異常症および神経筋疾患に対するパリビズマブ使用の手引き(PDF)

長野県立こども病院では今季より、上記の患者さんにもシナジス接種をお勧めします。
シナジスは、RSウイルス流行期間中に毎月1回、筋肉注射(通常大腿部)で投与します。
長野県では通常1シーズン中6回まで受けられます。地域の医療機関でも接種できます。
新型コロナウイルスの流行の影響もあり、近年RSウイルス感染症の流行時期は変動しています。昨年(2023年)は春ごろから患者さんが見られたため、長野県では6月からシナジスの接種を開始しています。今季の開始時期が決まり次第、また改めてホームページ、郵送にてお知らせいたします。

ご不明な点がありましたら担当医もしくは予防接種センターまでお尋ねください。

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