赤い屋根通信

第23回  お子さんの運動時のマスク着用についての注意

5月25日に緊急事態宣言が解除され、日本全国で日常生活が少しずつ戻ってきています。学校での体育の授業、部活やクラブチームなどの運動も再開されつつあります。お子さんが運動することは大切ですが、適切な感染対策を講じた上で運動をするようにお願いします。

運動時のマスク着用によって熱中症のリスクが高くなり、十分な呼吸ができなくなる 懸念があります。お子さんの安全を考えると運動中にはマスクを着用しない方が良いでしょう

一部報道でありましたように中国で2名の中学生がマスクをしながら運動をし、死亡しました。マスクの着用と死亡との因果関係ははっきりとしませんが、マスクを着用しての運動が死亡事故や健康被害につながるリスクがあると考えられます。スポーツ庁 も学校の体育の授業においてマスクの着用は必要がないと通知をしています。

運動中にマスクをしない代わりにそれ以外の感染対策をしっかりしましょう。

運動に際しての感染対策としましては以下の7点が大切です。

  • 運動をする前に自宅で体温測定や健康状態を確認し、発熱や具合が悪い時には無理をしないようにしましょう。
  • 運動の参加者や関係者は手洗いをしっかりしましょう。
  • 人との距離をできるだけ2m以上保つように心がけましょう。
  • 十分な距離がとれない時には、運動をされない方はマスクを着用しましょう。
  • 運動の参加者が長時間休憩する時にも2m以上の距離をとるかマスクを着用するかしましょう。
  • 応援などで大声を出して周囲の人に唾液などが飛ばないように気を付けましょう。
  • 室内での激しい運動は避けましょう。室内で運動をする場合にはこまめに換気をしましょう。換気は熱中症対策にもなります。

 

『お子さんの運動時のマスクについて』 A4ポスター(印刷してご利用ください)

2020年5月29日
感染制御室・病院長

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