赤い屋根通信

第2回 手足口病(水ぼうそうそっくりさん)

今、手足口病が全国的に大流行しています。

「手足口病」。
英語では「Hand-Foot-Mouth病」といいます。英語もそのままですね。読んで字のごとく、手(のひら)と足(の裏)と口(の中)に発疹ができ、結構高い熱が数日間でる感染症です。エンテロウイルスの仲間が原因ウイルスです。エンテロウイルスは何十種類もありますので、毎年夏場に流行します。通常は、典型的な症状が典型的な場所に出るのですが、2011年もありましたが、今年も発疹の場所や性質もちょっと変わった「新型」の手足口病が流行しています。

この「新型」手足口病の発疹は、「水痘(水ぼうそう)」の発疹によく似ています。しかも水痘と同じくお腹や背中にもできるのです(手足口病って言っていいの?)。私のような若輩小児科医の「診る力」では、絶対に水痘と誤診しそうなくらいそっくりです。水痘ワクチンが定期接種であれば、このような間違いの恐れがなくなってしまうので、助かるな。と思うのは私だけでしょうか。「水痘」って診断されてしまうと、10日間くらい学校や職場に行けませんよ。それはそれですごく大変なことだと思いませんか。

2013年8月16日
小児集中治療科副部長 笠井 正志

※この記事は過去に市民タイムスで紹介されたものです。特別に許可を得て掲載しています。(一部改編)

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