令和6年度 病院情報の公表

令和6年度 長野県立こども病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2770 841 183 128 24
当院は平成5年の開設以来、長野県の小児周産期医療の最後の砦としての役割を担っている。
入院患者全体の7割を10歳未満が占めており、9割は20歳未満である。
20代から40代には、ハイリスク妊産婦で胎児に精密な検査治療が必要な患者が含まれる。
※患者数が10名に満たない区分は、 – (ハイフン)で表記。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
神経小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 153 6.05 6.89 0.00 5.27
010140xxxxx0xx 筋疾患(その他) 手術・処置等2 なし 74 1.53 11.40 0.00 17.24
010310xx99x00x 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 67 3.75 8.54 1.49 9.18
010310xx99x1xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 56 6.79 14.79 1.79 11.63
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 34 12.44 15.06 5.88 12.74
神経小児科では、小児の神経疾患や筋疾患および発達に関わる疾病や障害を担当している。
意識障害・けいれん重積発作など急性期の重篤な神経疾患は小児集中治療科と、発達障害・脳性麻痺・重症心身障害などの療育はリハビリテーション科と、重症心身障害児のQOLの改善には外科・整形外科などと連携しながら診療にあたっている。
また、令和元年よりロボットスーツHALによる歩行運動療法、難治てんかんに対する迷走神経刺激装置埋め込み術、重症の痙縮に対するバクロフェン髄注療法を脳神経外科・リハビリテーション科などと連携して実施している。
入院対応で多い疾患はてんかんで、治療と管理を行っている。また、重症心身障害児の呼吸不全は在宅人工呼吸器を使用している児の長期的管理及び増悪時の治療を行っている。
アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 390 1.46 2.10 0.00 5.59
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし 60 1.22 2.52 0.00 7.32
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 49 1.98 7.67 0.00 1.86
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 23 1.61 10.13 0.00 4.61
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 8.84
アレルギー科の入院は、食物蛋白誘発胃腸炎を含む食物アレルギーに対する食物経口負荷試験目的が主であり、日帰りまたは1泊2日の日程で行っている。
また、小児アトピー性皮膚炎のスキンケアの実戦練習を目的に、パスを用いた日帰り入院を開始した。
循環器小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 46 4.39 4.08 0.00 7.02
050200xxxxxxxx 循環器疾患(その他) 39 4.05 7.71 0.00 12.56
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 38 5.13 5.57 0.00 20.37
14031xx004x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 経皮的肺動脈形成術等 手術・処置等2 なし 30 10.57 5.95 0.00 7.80
14031xx09900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 26 3.88 5.35 0.00 6.35
循環器小児科は、心臓血管外科と共に「循環器チーム」として、先天性心疾患をはじめ小児に関わるすべての心臓疾患に対して診断から治療まで、胎児から成人まで病気を持つ子どもたちの生涯を見つめた「縦長心臓病学」を実践している。
先天性心疾患の症例が多く、カテーテル検査及び治療、開心術による治療を行っている。
また、成人医療機関からの紹介により、成人の心房中隔欠損症や動脈管開存症のカテーテル治療、経皮的肺動脈弁置換術の症例も受け入れている。
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 79 10.57 6.11 2.53 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 31 16.06 11.83 0.00 0.00
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術あり 手術・処置等2 なし 26 10.19 7.97 0.00 0.00
140010x497x31x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1000g未満) 手術あり 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 あり 18 162.33 132.76 33.33 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 15 18.47 10.60 6.67 0.00
新生児科は、長野県唯一の新生児への手術対応が可能な総合周産期母子医療センターとして新生児救急を担っており、24時間体制で救急医療を提供している。
院内出生児の治療だけでなく、院外からの新生児緊急搬送依頼に対しても、県内唯一の新生児対応の高度救急救命ドクターカーにて対応している。
早産児・低出生体重児の症例が多く、出生時の体重が1,000g未満の新生児の対応も多く行っている。
急性期治療が終わって病態的に落ち着いた児の継続的な治療は各地域の病院に送り搬送することを願いをしており、他の診療科に比べ転院率が高くなっている。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 62 2.26 2.73 0.00 3.03
040310xxxxxxxx その他の呼吸器の障害 19 5.42 10.67 0.00 7.79
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 17 5.24 7.67 5.88 8.18
060130xx9701xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 あり 12 14.00 28.34 0.00 5.67
060300xx9900x0 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし Child-Pugh分類 A(5点又は6点) 12 2.75 9.49 0.00 9.00
小児外科では、小児の外科疾患全般(脳、心臓・血管、形成外科、泌尿器科、骨系統疾患を除く)の診療を行っている。
最も多い症例は鼠径ヘルニアで、手術治療を行っている。
次いで多いのは、処置後声門下狭窄症等、気管切開術後の症例で、定期的に気管支鏡による検査や治療を行っている。
胃食道逆流症に対しては内視鏡検査やpHモニタリング検査、胃瘻造設術、逆流防止手術を行っている。
また、胆道閉鎖症の術後の児には定期的に胃食道静脈瘤に対する内視鏡検査を行っている。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x1xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 あり 71 7.85 4.55 0.00 3.17
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 22 3.45 4.65 0.00 4.32
140260xx01xxxx 胸郭の変形及び先天異常 漏斗胸手術 胸骨挙上法によるもの等 22 11.27 11.11 0.00 12.77
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 20 2.00 3.15 0.00 2.50
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 18 3.78 5.63 0.00 6.78
形成外科では、小児外表奇形における先天性異常全般(頭蓋顔面奇形、眼瞼下垂、耳介奇形、漏斗胸などの体幹奇形、手足の先天奇形および母斑)にわたる診断と治療を行っている。
眼瞼下垂においては約9割が県外患者で、症例数が最も多い。
母斑に対してはレーザー治療を行い、広範囲におよぶ母斑では全身麻酔下でのレーザー治療を定期的に行っている。
漏斗胸治療では、近年思春期後半から成人年齢での治療が増えており、全体として治療年齢の平均が上がっている。
総合小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 55 9.87 15.06 0.00 3.36
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 25 6.52 6.22 0.00 2.12
040130xx99x0xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 10.68
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし 8.02
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 6.38
総合小児科では、感染症、呼吸器、消化器、内分泌・代謝、アレルギー、腎臓、先天異常など総合的な診療を行っている。
救急医療の入院診療も担当し、急性気管支炎や熱性けいれん、喘息発作等に対応している。
在宅で人工呼吸器を使用している児の定期的な診療も行っており、症例数が多くなっている。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140080xx97x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術あり 手術・処置等2 なし 32 11.22 12.47 0.00 4.97
140080xx99x00x 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 1.48 3.04 0.00 2.88
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 7.40 7.99 0.00 2.87
010070xx01x0xx 脳血管障害 脳血管内手術等 手術・処置等2 なし 10 11.90 13.07 0.00 6.70
010310xx99x00x 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 8.54
脳神経外科では、二分脊椎症(脊髄脂肪腫、脊髄裂など)、頭蓋縫合早期癒合症(狭頭症)、脳腫瘍、水頭症、もやもや病、頭部外傷などの診療を行っている。
脊髄脂肪腫に対する診断のための検査や手術、頭蓋骨癒合症に対する手術目的の症例数が多くなっている。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 47 10.87 9.40 0.00 33.43
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 29 13.34 19.47 20.69 32.62
120170x101xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 子宮破裂手術等 20 22.75 35.98 0.00 34.45
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 16 11.50 9.34 0.00 32.13
120170x001xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 子宮破裂手術等 15 12.73 14.10 0.00 32.27
産科では長野県唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊産婦と胎児の診療を行なっている。
こども病院という特性のため、胎児や出生後の児に精密な検査・治療が必要と考えられる症例や、早産になりそうな症例を多く引き受けている。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 34 5.62 7.64 0.00 8.29
010310xx99x00x 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 2.07 8.54 0.00 14.07
140510xx01xxxx 股関節先天性疾患、大腿骨先天性疾患 先天性股関節脱臼観血的整復術等 14 23.21 34.02 0.00 2.14
010310xx97x0xx 脳の障害(その他) 手術あり 手術・処置等2 なし 11 22.18 18.41 0.00 8.36
070210xx97xxxx 下肢の変形 その他の手術あり 15.28
整形外科では、先天性股関節脱臼、脚長不等、先天性内反足、ペルテス病、大腿骨頭すべり症などの小児疾患の診療を行っている。
特に先天性股関節脱臼の治療には、合併症の発生率が低く治療成績が優れた開排位持続牽引治療を取り入れ、積極的に行っている。
またロボットスーツHALによる歩行運動療法目的の入院も含まれる。
血液腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx97x4xx 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 4あり 12 20.42 22.06 0.00 8.33
010010xx97x7xx 脳腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 7あり 32.72
070041xx97x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等2 3あり 18.59
060030xx99x0xx 小腸の悪性腫瘍、腹膜の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 7.67
100180xx97x1xx 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 22.68
血液腫瘍科では、白血病や悪性リンパ腫などの血液腫瘍性疾患、血友病などの血液疾患、脳腫瘍や神経芽腫などの固形腫瘍の診療を行っている。
脳神経外科、小児外科、臨床検査・病理診断科、放射線科など院内のさまざまな診療科と連携し、診断・治療を行っている。
化学療法目的の入院が多く、固形腫瘍や脳腫瘍の症例が多くなっている。
また、陽子線治療の必要な患者さんに対しては、近隣病院の陽子線治療センターと連携して治療を行っている。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140580xx02xxxx 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 32 8.63 8.84 0.00 3.44
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 19 3.00 2.96 0.00 2.58
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 15 2.73 3.53 0.00 6.53
11013xxx03xxxx 下部尿路疾患 尿管膀胱吻合術等 9.11
110320xx97xx0x 腎、泌尿器の疾患(その他) その他の手術あり 定義副傷病 なし 11.59
泌尿器科では、腎臓、尿管、膀胱、尿道、精巣、陰茎などの病気の治療を担当している。
小児泌尿器科で治療する疾患の多くは先天性で、胎児期や新生児期に診断され、ほとんどが手術目的の入院となっている。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 82 4.00 3.08 0.00 9.22
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 3.08
02006xxx97xxxx 眼の良性腫瘍 手術あり 3.31
眼科の入院はほとんどが手術目的で、斜視の症例が最も多くなっている。
また、新生児科に入院中の児の未熟児網膜症に対する治療も行っている。
小児集中治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 11 2.45 6.98 0.00 6.27
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 3.51
040081xx99x1xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 あり 21.20
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 15.06
040250xx97x1xx 急性呼吸窮<促>迫症候群 手術あり 手術・処置等2 あり 47.08
小児三次医療機関として重篤な小児の搬送医療、集中治療を担っている。
院内だけでなく長野県内の小児重症患者を集約している。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌
大腸癌
乳癌
肺癌
肝癌
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では小児の急性白血病や悪性リンパ腫、脳腫瘍の症例が多く、5大癌の該当はなかった。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症
重症
超重症
不明
当院では成人市中肺炎の症例はほとんどない。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他
当院では脳梗塞の症例はほとんどない。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2192 眼瞼下垂症手術(筋膜移植法) 65 1.00 5.97 0.00 3.11
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 29 1.00 1.62 0.00 5.69
K4873 漏斗胸手術(胸腔鏡) 25 1.08 9.68 0.00 13.32
K4874 漏斗胸手術(胸骨挙上用固定具抜去術) 12 1.00 2.00 0.00 15.33
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 10 1.00 1.00 0.00 5.50
先天性眼瞼下垂症の治療法の選択においてはその病態に基づいた治療法が選択されている。病態として最も多いのが上眼瞼挙筋の神経ユニットの欠落であることから、術式としては前頭筋を用いた筋膜移植法での治療が多い傾向にある。
漏斗胸手術も手術実施患者数の上位を占めており、中部地区における漏斗胸に代表される胸郭変形に対する治療の中心的役割を担っている。漏斗胸治療においては胸腔鏡による、いわゆるNuss法を中心とした治療を行っているが、近年問題となっている後戻りの対策としてクロスバーテクニックなど最新の術式を用いた治療を行っている。また機能面を重視し、理学療法士とともに積極的な術後訓練を取り行っている。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 52 0.19 1.02 0.00 3.08
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 12 2.25 10.83 0.00 7.58
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 10 0.20 1.30 0.00 2.80
K6333 臍ヘルニア手術
K508 気管支狭窄拡張術(気管支鏡)
鼠経ヘルニアに対する手術治療を多く行っている。
他の診療科に入院後、手術が必要となった患者は小児外科に転科し、胃瘻造設術、気管切開術、食道狭窄拡張術等を実施している。
また新生児科に入院中で、横隔膜ヘルニアや小腸閉鎖、鎖肛などの手術が必要な新生児に対しても手術を行っている。
循環器小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K570-3 経皮的肺動脈形成術 33 2.61 1.64 0.00 8.24
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 27 2.30 2.11 0.00 24.30
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) 14 3.14 10.57 0.00 5.29
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) 11 2.36 1.09 0.00 10.73
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他)
心臓血管外科と循環器小児科診療チームにより、主に先天性心疾患患者のカテーテル治療や開心術による治療を行なっている。
カテーテル治療を積極的に行っており、成人医療機関からの紹介により、成人の心房中隔欠損症や動脈管開存症のカテーテル治療、経皮的肺動脈弁置換術の症例も受け入れている。
50代~70代の心房中隔欠損症のカテーテル治療の受け入れがあるため、平均年齢は他に比べて高くなっている。
新生児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 61 0.00 18.13 6.56 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 32 0.00 89.38 31.25 0.00
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 10 99.70 51.80 30.00 0.00
K563 肺動脈絞扼術
K5622 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下))
出生後蘇生を必要とする重症な新生児症例の院内出生が多く、また、数多くの院外出生児の分娩立ち会い・蘇生術も行っている。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 58 5.57 7.60 0.00 32.93
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 49 5.92 7.67 0.00 33.18
K893 吸引娩出術
K9063 子宮頸管縫縮術(縫縮解除術(チューブ抜去術))
切迫早産や前期破水、胎児異常、多胎妊娠などのハイリスク妊産婦の症例が多いため、帝王切開術の件数が多くなっている。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K038 腱延長術 12 3.33 6.67 0.00 6.67
K0402 腱移行術(その他) 11 1.00 4.55 0.00 10.45
K0482 骨内異物(挿入物を含む)除去術(大腿) 10 1.50 2.10 0.00 14.80
K0581 骨長調整手術(骨端軟骨発育抑制術)
K034 腱切離・切除術(関節鏡下によるものを含む)
麻痺性内反足に対して積極的に手術治療を行っている。脚長不等の症例に対しては、骨延長術と成長軟骨抑制術を行っている。
また、重症心身障害児の側弯症手術、脳性麻痺による下肢痙縮に対して選択的脊髄後根切離術を行っている。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K819 尿道下裂形成手術 32 1.00 6.63 0.00 3.44
K836 停留精巣固定術 17 1.00 1.00 0.00 2.71
K8351 陰嚢水腫手術(鼠径部切開によるもの) 10 1.00 1.00 0.00 4.50
K809-2 膀胱尿管逆流手術
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術
胎児期や新生児期に診断された疾患に対する手術を多く行っている。
尿道下裂に対する手術の症例が多くなっている。
停留精巣固定術は半数以上が2歳以下で施行しているが、10歳近い症例も含まれる。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2423 斜視手術(前転法と後転法) 23 1.00 2.00 0.00 8.91
K2421 斜視手術(前転法) 19 1.00 2.00 0.00 8.26
K2425 斜視手術(直筋の前後転法と斜筋手術) 17 1.00 2.00 0.00 9.41
K2422 斜視手術(後転法) 16 1.00 2.00 0.00 10.50
K2424 斜視手術(斜筋手術)
斜視に対する手術治療を多く行っている。クリニカルパスを用いて、3泊4日の日程で実施している。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1911 脊髄腫瘍摘出術(髄外) 27 1.07 9.22 0.00 4.07
K610-2 脳新生血管造成術 13 1.00 12.08 0.00 6.46
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
K1742 水頭症手術(シャント手術)
K1912 脊髄腫瘍摘出術(髄内)
脳腫瘍、脊髄脂肪腫、頭蓋骨早期癒合症、水頭症、もやもや病などに対して手術治療を行っている。
もやもや病に対する脳血行再建術は、患者さんの症状や進行状態に合わせた手術計画をたてて実施している。
神経小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K190-5 重症痙性麻痺治療薬髄腔内持続注入用植込型ポンプ薬剤再充填 20 2.75 3.80 5.00 12.05
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術)
K386 気管切開術
K537-2 腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア手術
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度)
重症の痙縮に対するバクロフェン髄注療法を多く実施しており、それに伴う薬剤再充填の実施が増えている。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 25 0.63
異なる
手術や処置などを行う際には合併症を起こさないよう細心の注意を払い施行している。起こりうる合併症については、事前に可能な限り患者に説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めている。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
124 114 91.94%
肺血栓塞栓症の予防対応は、多くのガイドラインで18歳以上と定められているなか、当院では、年齢・体格・手術部位に応じて、患者ごとにリスクアセスメントを行いそれぞれの予防対策を実施しています。未実施のおよそ8%は、フットカフの装着部分が術野となる、乳幼児であるためにサイズの合うフットカフがない、などの理由によるものであり、現時点で行える予防対策については実践に繋げています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
868 88 10.13%
血液培養は2セット採取を原則としている。しかし、採血量が多いと(特に新生児で)循環血液量へ影響するなど、小児では2セット採取が困難な症例もある。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
47 47 100.00%
抗MRSA薬、カルバペネム系、広域ペニシリン系、広域セフェム系、ニューキノロン系は使用届け出制としており、週1回のICT・AST合同カンファレンスにおいて届け出状況と血液培養採取の有無をチェックし適正使用に努めている。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
転倒・転落発生件数は10件未満(ハイフン(-)の表示)であり、良好な結果となっている。
入院時、転倒・転落のリスクについて、ご家族・ご本人と情報共有を行いスクリーニングを行っている。また、ご家族には、当院オリジナルの転倒・転落防止のためのDVDを見ていただき、患者さんにとってより安全な環境が整うよう努めてる。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
インシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生はなく、良好な結果となっている。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
726 721 99.31%
皮膚切開を伴う手術のほとんどの症例で、執刀開始の1時間以内に予防的抗菌薬の投与を行っており、執刀前確認(タイムアウト)でも確認項目として徹底している。
予防的抗菌薬投与を1時間以内に実施していない症例は、そもそも抗菌薬投与を行っていない症例であり、皮膚切開がごくわずかの手術の場合などに、当該診療科により予防的抗菌薬投与は不要と判断された場合である。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
褥瘡発生件数は10件未満(ハイフン(-)の表示)であり、良好な結果となっている。
入院時に「危険因子評価表」を用いて褥瘡のリスク評価を行い、褥瘡発生の予防に努めている。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
当院はこども病院のため、65歳以上の入院患者は年間数名しかおらず、10件未満のためハイフン(-)の表示
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
35388 15 0.04%
当院では令和7年から身体拘束最小化の準備し、令和8年6月から身体拘束最小化チームを中心に、取り組みを始めた。対象となる患者は、新生児から成人にわたり幅広く、急性期から慢性期まで状況はさまざまである。そうしたなかで、患者それぞれの権利を尊重しながら、最小限の身体拘束方法、最短期間での拘束解除、代替方法の提案など、思考錯誤しながら検討・実施している。毎月算出し始めた身体拘束の実施率も追いながら、院内全体で身体拘束最小化に対する質の担保について取り組んでいく。
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