冬の気配がしますね。冬が長い長野県です。冬の感染症には早めに備えましょう。
さて、冬の感染症で代表的なものは、RSウイルス、インフルエンザウイルス、ロタウイルス・ノロウイルスなどの胃腸炎が代表です。これらのうち、ワクチンで予防できる感染症はワクチンで予防しましょう。
まずはインフルエンザ。去年と同じタイプが流行すると想定されていますので、ワクチンも去年と同じです。「だったら去年打ったからいい?」というのは、ダメです。インフルエンザワクチンの予防効果は、せいぜい5ヵ月程度しか続きません。今年も打ちましょう。「いつ・どこで?」ですが、お近くのかかりつけの先生でインフルエンザワクチン接種が始まったら「すぐ」してください。ワクチン接種して免疫が機能するまで、1ヵ月近くかかります。インフルエンザは日本のどこかで流行が始まったら、1ヵ月で大流行します。流行する前に接種を済ませていないといけません。
インフルエンザワクチンは、重症化予防だけではなく、家族や周囲の人を守るためという意義が重視されています。妊婦さん、乳幼児などインフルエンザに罹ってはいけない人が周囲にいる方は、必ず接種してください。「ワクチンは思いやり(by 金井ドクター(信大)」。この冬は早め早めの対応で乗り切りましょう。
2013年10月23日
小児集中治療科副部長 笠井 正志
※この記事は過去に市民タイムスで紹介されたものです。特別に許可を得て掲載しています。(一部改編)