今回、医学書院出版の「助産学講座　助産診断・技術学Ⅱ」（2021年2月発行）を執筆、編集をさせていただきました。

　いままで執筆等は数多くしてきましたが、教科書を作らせていただいたのは初めてで、こうして形になった教科書を見ると非常に感慨深いです。できた教科書が手元に届いたときは、年甲斐もなく、各部署の皆さんに自慢して見せて回りました。日本中の助産学で使用されると思うと、心が躍ります。

　今回教科書編集のお話が来たときは、公私ともに忙しい時期で、精神的に余裕がありませんでしたので、このお話は当初断ろうと思いました。そんな気持ちを察したのか、中村院長先生から叱咤激励のお言葉をいただきました。非常に感謝しております。

　教科書は学生さんが国家試験等に合格するための必要な内容が当然そろっていないといけません。しかし、長年こども病院で新生児医療の臨床医師として働いてきた思いから、臨床医療で役立つような観点での執筆・編集を行いました。各分野を担当・執筆していただいた先生や看護師・助産師の皆様、様々なアドバイスをいただいた医学書院の皆様、なにより私を臨床医師として育てていただいた数多くの赤ちゃんやそのご家族の皆様に深く深謝いたします。