こども病院について

病院長あいさつ

平成29年 年度初めのご挨拶

原田順和 長野県立こども病院 病院長 原田順和

平成29年度4月、 新たな年度を迎えるにあたり、病院長からご挨拶申し上げます。

全国各地から、桜の開花の便りが寄せられていますが、まだ安曇野では朝晩の冷え込みが続いています。そうはいっても、あちこちで田んぼの田起こしがはじまり、鳥たちのさえずりもにぎやかになってきました。

さて、今年度も多くの新入職職員がさまざまな地域からチームこども病院の仲間に加わりました。また新たな気持ちで出発することができることを、大変うれしく思います。
長野県立こども病院は昨年度第二期中期計画の二年目を終え、今年度は第二期中期計画のちょうど真ん中の年度を迎えます。第二期中期計画の前半が終わったわけですが、職員の努力にも拘らず、病院経営の収支面で、計画との間に大きなマイナスの乖離がすでに生じています。平成28年度のこども病院の決算はまだこれからですが、この2月までの収支ではかつてないような大幅な赤字が計上されています。病院の基本方針の一つである持続可能な病院経営を達成する上で、今年度一年をかけて、収支の均衡を実現する必要性を強く感じています。

小児集中治療室増床工事は第一ステージを終え、現在、旧集中治療室の改装工事を行っています。この9月には工事を完了し、12床の小児集中治療室が活動を開始します。長野県の小児重症治療の拠点としての小児集中治療室の充実を実現することができると考えています。
電子カルテの更新については、昨年の11月に新しいシステムが導入されました。今回は、医療情報管理室、電子カルテ委員会が中心となって、十分に検討しながら導入を図ってきたシステムです。この新しいシステムを活用し、患者さんの治療の向上につながるよう期待しています。
平成27年度から開始したこども病院寄付プログラムでは、多くの方々からご支援をいただくことできました。3月末には、1病棟の旧クリーンルーム跡地を改装し、患者さんが家族と過ごすことのできるファミリールームを作ることができました。また、増床工事中の小児集中治療室には、ホスピタルアートが描かれ、これに要する費用も寄付プログラムで集まった資金を利用しています。ドクターカーの更新に関する寄付プログラムでは、クラウドファンディングなどを利用し、長野県内はもとより、全国各地からのご支援をいただき、ドクターカーの更新時期を前倒しすることができる見込みが立ちました。寄付プログラムに協力してくださった方々に、この場をお借りして、御礼申し上げます。

長野県立こども病院は設立以来、長野県小児周産期医療の最後の砦として活動を重ね、平成5年の設立以来25年目を迎えることになります。少子化の波は、長野県にも押し寄せており、これからの10年間で15歳未満の年少人口が現在の27万人から22万人に減少することが予想されています。長野県立こども病院が、これからも長野県およびその周辺地域の小児周産期医療の中心として活動するにはどのような方針をとるべきか、難しい決断を迫られていると思います。 この難しい時期を乗り越えるため、今後とも、皆様方からのご支援、ご鞭撻をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成29年4月1日
長野県立こども病院 病院長 原田順和

院長略歴

1978年 千葉大学医学部卒業
1978年 4月 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所外科
1984年 4月 東京女子医科大学循環器小児外科助手
1989年 1月 Fellow in Cardiac Surgery, Royal Children’s Hospital,Australia
1990年 4月 千葉市立海浜病院 心臓血管外科主任医長
1991年 9月 国立療養所東長野病院 心臓血管外科医長
1993年 4月 長野県立こども病院 心臓血管外科部長
2010年 4月 長野県立こども病院 副院長
2011年 4月 長野県立こども病院 病院長
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