診療科・部門

眼科

診療内容・特色

  • 24床の新生児病棟、PICU病棟が円滑に運用できるよう1年365日協力しています。
    (平成28年度は131日、新生児診療を行っています。)
  • 県立の長野、松本盲学校とは、緊密な連携のもと視覚障害児支援をしています。
    また保育施設、小学校、養護学校等へも必要に応じた支援をしています。
  • 乳幼児、発達障害児には、TAC(テラ-アキュィティカード)をもちいた視力測定を実施しています。
  • 眼圧検査はicare®、icare-pro®を用いています。
  • 眼底透見不能例はB-modeエコーやMRI、CT画像診断による検査を行います。
  • 調節麻痺薬(ミドリンP、サイプレジン、アトロピン)を用いた屈折検査を随時行い、OCT(光干渉断層装置)、フリッカーERG(網膜電図)、ERG+VEP(視覚誘発電位)、GP視野検査を用いた多角的な診断を行っています。
  • 色覚検査は仮性同色表(石原式)、パネルD-15テストの2種類を行っています。
    (アノマロスコープは当施設にありませんので必要な場合に他施設に紹介します。)
  • ダウン症などの症候群については、眼科的合併症の精査を行います。
  • シノプトフォアを用いた両眼視機能検査を行っています。
  • 眼鏡処方、健眼遮蔽、ペナリゼーション法(健眼散瞳)による弱視訓練を行います。
  • 先天性無虹彩症、眼白子症などの羞明が強い患者様には調光レンズ、虹彩付SCL、遮光眼鏡の処方を行います。
  • 涙道造影、特殊手術(DCR)が必要な症例は当院形成外科に紹介します。
  • 春季カタルにはアレルギー点眼、ステロイド点眼に加え、免疫抑制薬点眼薬を処方します。全身症状には、当院や信州大学の小児アレルギー専門外来に紹介します。

特殊外来

  • ロービジョン外来(視覚補装具適合判定医)を行っています。
    なお、弱視のため受験や就職に配慮が必要な場合は書類を作成します。
  • 小児用コンタクトレンズ外来(毎月第4木曜日、無水晶体眼、強度近視など)を行っています。

その他

  • 眼瞼下垂手術は当院形成外科に紹介します。当科では弱視治療します。
  • 外傷、緊急疾患は信州大学にご紹介下さい。相談には応じています。
  • 発達障害児は必要に応じて当院神経科、リハビリ科に紹介します。
  • 遺伝検索が必要な場合は当院遺伝科に紹介します。
  • 指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)の指定を受けています。

検査件数

H28年度
PICU 眼底検査 眼底検査10人 (眼底出血4人、内ゆさぶられっこ症候群3人)
眼窩部、頭頸部の画像検査
(斜視、眼振、弱視、白色瞳孔等)
MRI検査32件(覚醒13件、眠剤16件、全身麻酔3件)
弱視‐頭蓋咽頭腫1件、慢性結膜充血‐硬膜動靜脈ろう1件

手術件数・治療実績、患者数

H28年度
未熟児網膜症レーザー治療 5人(10眼)※未熟児の5.8%
未熟児網膜症発症者の27.8%
ZoneⅠ症例:3人(1人は劇症型のAP-ROP)
ZoneⅡ症例:2人
治療回数:1回1人、2回3人、3回1人

全例 合併症(-)

未熟児では無い網膜症
レーザー治療
2人4眼 治療回:1回2名

全例 合併症(-)

斜視手術(手術室、斜筋を含む) 44人(16人)
その他手術(手術室) 10人
涙道プロービング 9人
入院新患(新生児科) 新患131人(うち未熟児86人)
※未熟児:在胎<37週+出生体重<2500g
未熟児網膜症発症 18人(21%)
未熟児でない網膜症(FEVR)発症4人
入院再診(新生児科) 328人
外来新患(院内紹介初診) 341人(128人)
外来再診(視能訓練を含む) 3676人
新規入院 58人

未熟児網膜症治療実績(人)(2007年10月~2017年4月:9年7ヶ月)

在胎週数別

在胎週数 未熟児網膜症発症
レーザー治療症例数
未熟児網膜症発症
自然軽快症例数
在胎22週~ 12 17
在胎23週~ 30 11 41
在胎24週~ 23 30
在胎25週~ 21 26
在胎26週~ 11 22 33
在胎27週~ 17 21
在胎28週~ 27 30
在胎29週~ 18 20
在胎30週~ 31 32
107 143 250

出生体重別

出生体重 未熟児網膜症発症
レーザー治療症例数
未熟児網膜症発症
自然軽快症例数
<400g
<500g 17 22
<600g 28 15 43
<700g 24 12 36
<800g 14 16 30
<900g 10 21 31
<1,000g 17 24
<1,100g 20 23
≧1,100g 36 37
107 143 250

上記の期間で網膜剥離に進行した症例はありません。

当科では未認可薬の抗VEGF薬を用いた硝子体注射(眼注)治療は行っていません。

視能訓練部門

眼科医師の指示のもと、眼疾患に応じて、視機能の異常がないか検査をし、正常な視機能の発達を促すための訓練等を指導いたします。
また、視力の回復の見込みがない患者さんを対象に、本人の持っている見る力を有効に利用する方法を検討し、他施設と連携して支援を行います(視覚しょうがい児のサポート:ロービジョンケア)。

医師の紹介

眼科 部長北澤 憲孝(きたざわ のりたか)

視線が合わない、目が寄っている、白く見える…変だなと感じたら眼科を受診してください。思わぬ疾患が見つかるかもしれません。
興味ある方は「しろくま ニュースレターNO.42、ページ2-3」を参照してください。インタビュー記事が掲載されています。

北澤憲孝
経歴
長野県長野市出身。
1991年東京大学経済学部経済学科卒業
2000年信州大学医学部医学科卒業
2003年厚生連篠ノ井総合病院 眼科・医員
2004年長野赤十字病院 眼科・医員
2007年信州大学医学部附属病院、長野県立こども病院(非常勤)
2008年信州大学医学部附属病院・助教(特定雇用)
2009年信州大学医学部・助教
2014年長野県立こども病院 眼科・部長
所属学会・その他
日本眼科学会認定眼科専門医、身体障害者福祉法指定医、小児慢性特定疾病指定医、難病指定医、視覚障害者用補装具適合判定医、長野県角膜移植推進協議会会員、長野県立松本盲学校非常勤講師、信州大学医学部非常勤講師、卒後臨床研修指導医
日本眼科学会、日本緑内障学会、日本小児眼科学会、日本眼科手術学会、信州医学会
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