小児集中治療科は、重篤な状態にあるお子さんの命を守るための専門的な医療を提供する、病院の中でも特に重要な部門です。私たちは長野県内の『最後の砦』として、院内だけでなく県内全域から搬送される重症小児患者を24時間365日体制で受け入れ、集中治療を行っています。
　治療の中心となるのは、小児集中治療病床（PICU）です。2025年現在、12床を運用し、重症のお子さんの治療にあたっています。医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士など、多職種が連携し、一人ひとりの患者さんに対してチームで最適な治療を提供しています。
　当科は、高度な医療水準を保つため「high-intensity型ICU」として運営されており、各科主治医と連携しつつ、集中治療専従医がすべての症例の診療に関与します。時に血液浄化装置や体外式膜型人工肺（ECMO）などの高度な医療機器を活用しながら、お子さんの回復を全力で支えています。
　また、長野県内の子どもたちがどこにいても最適な医療を受けられるよう、院内のドクターカーや長野県ドクターヘリと連携し、早期搬送と迅速な集中治療の開始を実現しています。加えて、「重症症例検討会」を定期的に開催し、地域の医療機関と情報共有や連携強化を図っています。県外搬送やECMO搬送の体制も整備しており、年々その実績を積み重ねています。
　さらに、当院は県内唯一の小児三次医療機関に指定されており、当科は集中治療専門医研修の場であり、日本急性血液浄化学会認定施設、小児用補助人工心臓実施施設などにも登録されています。常に技術と知識の研鑽を重ね、質の高い小児集中治療を提供し続けています。

PICU ホームページ

　小児集中治療科は長野県のこどもの命を救う『最後の砦』です。私たちは日本の中の地域モデルを目指しています。
詳しくはNagano PICU専用ホームページを参照してください。

PICUオリジナルのロゴです。

研修医（専従クリニカルフェロー）募集

ＰＩＣＵでは、フェローを募集しています。集中治療専門医取得に向けた研修が可能です。

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