診療科・部門

整形外科

主な対象疾患

先天性股関節脱臼、筋性斜頚、先天性内反足、O脚、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など、小児疾患の診療を行っています。小児整形外科における3つの主要な疾患(先天性股関節脱臼、筋性斜頚、先天性内反足)の頻度は減少していますが、治療の難しさが増しており、適切で新しい治療方法を提供することに注力しています。
特に先天性股関節脱臼の治療においては、合併症の発生率が低く、優れた治療成績を持つ開排位持続牽引治療を積極的に取り入れています。また、低身長や下肢の短縮、下肢の変形については、患児の年齢と学校生活を考慮しながら、骨延長術、成長軟骨抑制術、矯正骨切り術を実施しています。
さらに、脊椎疾患や上肢の先天性疾患など、側弯症を含む症例については、信州大学医学部整形外科と連携し、治療を行っています(特殊外来)。
加えて、脳性麻痺や二分脊椎などの麻痺性疾患に対する治療や、足部変形の矯正、痙縮治療も行っています。必要に応じて、側弯手術、股関節手術、選択的後根切離術(SDR)、下肢選択的筋解離術、BOTOX治療、麻痺足の手術、装具治療など幅広いオプションを提供し、小児神経科やリハビリ科と連携して総合的な治療を行っています。

特殊外来

脊椎の病気(脊柱側弯症など)や生まれつきの手の病気については、信州大学附属病院整形外科からの支援を受け、下記の特殊外来を行っています。

初診の方はまず初診外来を受診して頂き、後日特殊外来受診となります。

診察について 側弯症外来
担当:高橋 淳 教授、大場 悠己 医師
診察日:毎月 第2火曜日(午後)

手の外科外来
担当:加藤 博之 特任教授
診察日:不定期

手術件数

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
年間手術数 99例 110件 129件 106件 127件
内訳 先天性股関節脱臼 33例 48例 30例 20例 15例
ペルテス病 2例 3例 3例 3例 2例
大腿骨頭すべり症 3例 3例 1例 3例 1例
骨延長 22例 21例 25例 25例 29例
骨軟部腫瘍 5例 5例 3例 10例 9例
内反足 16例 22例 50例 40例 45例
筋性斜頚 3例 3例 2例 1例 1例
骨折 6例 2例 8例 1例 3例
その他 10例 3例 7例 3例 22例

こどもの整形外科 ワンページレクチャー

医師の紹介

整形外科 部長松原 光宏まつばら みつひろ

主な経歴
近畿大学卒業。
所属学会・その他
(専門医資格)日本整形外科学会専門医
(所属学会)日本整形外科学会 日本小児整形外科学会 日本小児股関節研究会

整形外科 副部長酒井 典子さかい のりこ

1人、1人のお子さんにとってどのような治療が必要なのかを患者さん、ご家族と一緒に考えていきたいと思っています。

主な経歴
福岡県出身。信州大学医学部卒業。
信州大学医学部附属病院、飯田市立病院、安曇野赤十字病院、新生病院などに勤務し、2017年より勤務。
所属学会・その他
医学博士、日本整形外科学会専門医、日本足の外科学会、日本小児整形外科学会、日本リハビリテーション医学会、日本小児股関節研究会所属
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