診療科・部門

アレルギー科

オンライン診療

当院のオンライン診療をご利用いただけるのは、医師よりご案内のあった方のみとなります。

近年増加している食物アレルギーなどのアレルギー疾患に対して、医師、看護師、栄養士、薬剤師のチームで診療に取り組んでいます。
当院には、日本アレルギー学会認定の専門医・指導医、日本小児臨床アレルギー学会認定資格をもった小児アレルギーエデュケーター(看護師)が在籍しており、アレルギーをもつ患者さんの自宅でのケアなどについて専門に指導しています。

「乳児湿疹・アトピー性皮膚炎 日帰り入院プログラム」のご案内

赤ちゃんの乳児湿疹やアトピー性皮膚炎は適切なスキンケアや外用剤治療で改善します。しかしながら、外来診療では限られた時間で多くの指導が難しいため、アレルギー科では日帰り入院プログラムにてしっかりと時間をかけた指導を行います。

  • 適切なスキンケア(体の洗浄と保湿・外用剤塗布)についてお子さんをお風呂で洗ったり、保湿剤を塗るなど、実践的に指導します
  • アレルギー専門医が湿疹についてアトピー性皮膚炎の診断・重症度などを含めて診療します

対象:乳児湿疹・乳児アトピー性皮膚炎のあるお子さん
日時:火曜日午後(3時間程度)
定員:1名

詳しくは添付のパンフレットをご確認ください。

※原則、かかりつけ医からのご紹介が必要になります。
 こども病院に通院している方は主治医にご確認ください。
※病棟での指導をおこないますので、風邪などの感染症がある場合は入院ができません。

食物アレルギー

食物アレルギーは血液検査や皮膚テストなどだけでは正しく診断することはできません。
検査結果のみで判断すると、不必要な除去を続けてしまう可能性があります。疑わしい食材を実際に食べて症状が出てしまうのか、そうでないのかを知ることが重要です。
しかし症状が出る可能性がある食材を自宅で摂取するのはアナフィラキシー(重篤なアレルギー症状)などの危険を伴いますので、医療機関で行う原因食物または疑わしい食材を食べる試験=食物経口負荷試験が必要です。
また、食物アレルギーの確定診断がついている場合でも、少量であれば症状が出ない場合もあります。
当院では、そのような安全に食べられる量の決定のためにも経口食物負荷試験を行っています。

食物経口負荷試験を希望される方へ

当院では、食物経口負荷試験の安全性を重視し、毎週水・木曜日に入院(日帰りまたは宿泊)で実施しております。

紹介状が必要ですので、かかりつけ医の先生に当院への紹介状を作成していただき、電話でご予約ください。
最初は外来でお話を伺い、重症度などを検討した上で食物経口負荷試験の計画を立てております。

食物経口負荷試験実施数

食物経口負荷試験実施数

アドレナリン自己注射器(エピペン®)講習会

自宅や学校で、誤食などによって食物アレルギーの重篤な症状が出てしまう可能性のある方には、アドレナリン自己注射器(エピペン®)の処方をしています。緊急時に適切に使用できるように、定期的に院内で講習会を行っております。
医師、薬剤師による講習の他に小児アレルギーエデュケーターによるシミュレーションも行っており、臨場感をもって実技を習得できるようにしています。

栄養食事指導

除去が必要な食物の主な栄養素の代わりになるもの、アレルギー表示の見方、献立の立て方など、食物アレルギーの管理において中心となる情報について提供することで、患者さん及びご家族の不安を解消できるよう栄養士が相談をお受けします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の治療を、日本アレルギー学会と日本皮膚科学会によるガイドラインに沿って行います。

  1. スキンケア

    専門医と専門の看護師(小児アレルギーエデュケーター)が、皮膚の洗浄、保湿剤の塗り方など自宅での具体的なケア方法について実演しながら指導を行います。

  2. 薬物療法

    保湿剤やステロイド外用薬などを塗布して、皮膚の炎症を抑えます。皮膚の炎症がコントロールされ、よい状態を保つことが目標ですが、外用薬を塗る量、塗り方、終了の方法などが正しくできないと皮膚状態の改善と悪化を繰り返してしまうことになります。 ステロイド外用薬は正しく使用すれば副作用はまず起こりません。実際の塗り方を実演しながら指導を行います。

気管支喘息

小児喘息は、治療管理薬の進歩とガイドラインの普及により、吸入ステロイド薬を積極的に使用し日頃から上手にコントロールすることで運動を含めて生活に制限なく生活を送ることができるようになってきています。重症なお子さんに対しては抗IgE抗体(ゾレア®)、抗IL-5抗体(ヌーカラ®)などの生物学的製剤の導入も行っております。
治療の適正を判断するためにご本人の年齢や経過に合わせて必要な検査を行い喘息の状態を評価し、治療の強化または減量をします。

アレルギー性鼻炎・結膜炎

アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎は通年性(ハウスダスト、ダニなど)、季節性(スギ花粉など)のものがあります。
症状に合わせて内服薬(抗ヒスタミン薬)、点鼻薬、点眼薬による治療の他に、引き起こされる症状の緩和を目指す舌下免疫療法(ダニ、スギ)を行っています。

小児アレルギーセンター

当院と信州大学医学部附属病院は2021年4月に長野県アレルギー疾患医療拠点病院に指定され、長野県と連携したアレルギー疾患の診療、アレルギー疾患の情報の提供、人材育成、研究などを行っています。

詳しくは、小児アレルギーセンターのホームページを御覧ください。

小児アレルギーセンター

医師の紹介

小児アレルギーセンター長伊藤 靖典いとう やすのり

小児科医になって、アレルギー疾患医療を専門に多くの経験を積んできました。長野県の小児アレルギー医療に貢献できるように頑張ります。

主な経歴
長野県長野市出身。富山医科薬科大学医学部卒業。 富山大学医学部附属病院など富山県内の病院で勤務。静岡県立こども病院免疫アレルギー科で研修。2019年から厚生労働省健康局にて医系技官としてリウマチ・アレルギー疾病対策を担当。2021年より勤務。
所属学会・その他
医学博士、日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医・指導医

アレルギー科 部長小池 由美こいけ ゆみ

食物アレルギーなどを中心に外来での診療や入院での負荷試験を行っていきます。アレルギーで悩んでいる方の助けになれればと思います。よろしくお願いいたします。

主な経歴
長野県出身。2005年弘前大学医学部卒業。 2005年 長野赤十字病院初期研修医 2007年 長野県立こども病院後期研修医 2009年 洛和会音羽病院小児科勤務 2011年 国立病院機構相模原病院小児科勤務 2014年より長野県立こども病院勤務
所属学会・その他
日本小児科学会専門医・認定指導医、日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員、日本小児アレルギー学会、食物アレルギー研究会、日本静脈経腸栄養学会

総合小児科 医監德永 舞とくなが まい

食物アレルギーや、湿疹、花粉症など、アレルギー疾患はとても身近にある疾患の一つです。適切な診断やケアで不安を減らしお子様、ご家族の日常生活がより良いものになるよう、お手伝いできればと思います。

主な経歴
長野県長野市出身。東京女子医科大学医学部卒業。
2011年~東京女子医科大学八千代医療センターで初期研修、小児科勤務
2017年~2018年 国立病院機構相模原病院 小児科に勤務
2019年より現職
所属学会・その他
日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本アレルギー学会、小児アレルギー学会、食物アレルギー研究会
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