こども病院栄養科では、患者様の嗜好に合わせ安全でおいしく満足度の高い食事の提供に努めています。また、適正で質の高い栄養管理、栄養食事指導や相談を行うことを目指しています。
調理
一般食
乳児期から成長期までのこどもは、成人と違い各年齢により身体が必要とする栄養量が大きく変化する時期です。当院では成長段階や病状に合わせて、分量や軟らかさ、食事形態などを調整した献立・調理を行っています。
また、食物アレルギーのある患者さんの食事は、個別に細心の注意をはらい調理を行っています。
妊産婦食
胎児の健やかな成育のため、妊娠期、授乳期に必要なエネルギー、タンパク質、不足しがちな鉄、カルシウム、ビタミン等の栄養素がしっかりとれる献立内容となっております。
ちるくまさん御膳
H29年9月より、出産後のお母さんにねぎらいを込めた「ちるくまさん御膳」を提供しております。
特別食
ケトン食、口蓋裂食、脂質制限食、乳び食、無菌食(移植用)、腎臓病食、妊娠糖尿病食、妊娠高血圧食など、患者様の病態に合わせた治療食をお出ししています。また、食欲不振の方には個人対応をきめ細かく行っています。
離乳食
離乳食は 準備期 初期A・B 中期 後期 完了期 と6区分の形態に分けて作っています。
行事食
お正月・ひなまつり・こどもの日・クリスマスなど、季節の節目では目で見て楽しめる行事食をご用意し、手作りカードを添えています。
おやつ
手作りのおやつなど健康的でおいしいおやつを提供しております。
バイキング
毎月1回お昼、15時に、パフェ・フルーツ・お菓子・パン・ピザ・ケーキなどのバイキングを行っております。
選択食
朝食と夕食について、A食・B食どちらか好きな方を選んでいただく選択食を毎週2回実施しています。
胃ろう食について
当院では、胃ろうからの栄養方法のひとつとして、「半固形食短時間摂取法」をお勧めしています。
経管栄養チューブの管理に苦労していた方や、低栄養、下痢に悩まれていた方が、その効果を実感されています。
実際に当院の胃ろう外来を受診中のご家族から貴重なご意見を寄せていただき、その声を参考にしてパンフレットおよびDVDを作成いたしました。広く皆さまにも知っていただき、ご活用いただければ幸いです。
調乳
普通乳・特殊乳・経腸栄養剤等を一括調乳して病棟へ提供しています。
ミルクは終末殺菌を行い、哺乳瓶・乳首は滅菌したものを使用しています。
1日約400~450本を調乳しています。
食物負荷試験
食物アレルギーをお持ちのお子さんを対象に、卵、小麦、牛乳等の食物負荷試験を行っています。食物負荷試験を行うことで、症状が誘発されずに食べられる量を確認することができます。アレルギーの原因である食べ物を不必要に除去するのではなく、むしろ食べられる量を積極的に食べるよう指導しております。食物負荷試験のご希望がありましたら主治医にご相談ください。
小児アレルギーセンター栄養に関する相談・アドバイス
入院・外来を問わず栄養に関するご相談をお受けしています(保険適応)。ご希望がありましたら、医師にその旨をお伝えください。相談は、予約制となっております。お気軽にご相談ください。
実施時間 | 月~金 9:30~16:30 |
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チーム医療への参加
栄養サポートチーム(NST)の事務局として他の医療スタッフと連携し栄養状態の維持、改善をはかり治療効果の向上に向け活動を行っています。また、こころとからだのサポートチームなど様々なチーム医療に積極的に参加し患者さんの栄養管理に取り組んでいます。
専門・認定管理栄養士
- 病態栄養専門管理栄養士(日本病態栄養学会) 1名
- NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会) 2名